Island of Wak-Wak

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/10/15

Island of Wak-Wak

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土地がやるべき仕事とは、まずマナが出ること。

 

これは何よりも優先されることであり、マナが出てこその土地だ。
土地は1ターンに1枚置くことが出来、ターンを迎えるごとにより強力なアクションが行えるようになる。

 

だからこそ「事故」というものがある。
土地が2枚で止まった側が、程よく5枚6枚と引いている相手に一方的に踏み潰されるのは当たり前のことだが、逆に土地を12枚引いたりするとそれだけ盤面に影響を及ぼすカードを引けない訳で、それはそれで負けに直結してしまうことがある。

 

マジックにおいて、デッキに採用する土地の枚数・バランスはプレイヤー達が一生立ち向かわなければならない難問なのだ。

 

この「マナ基盤」という、土地の本来の仕事を拒否し、なんらかのシュチュエーションに真っ向から立ち向かうカードが過去にはあった。
マナを伸ばすことを犠牲にして、本来得られないボーナスを与えようということなのだろう。

 

現在のカードデザインの理念として、マナの出ない土地は作らないというものがある。
それは、これらのマナが出ない特殊土地がよくもわるくも失敗であったと判断したのだろう。

 

今週は、そんな絶滅種「マナの出ない土地」を紹介していきたい。
1枚目は「アラビアンナイト」からこの不思議なイラストが特徴的なカード《Island of Wak-Wak》。

 

この土地の仕事は、対象の飛行を持つクリーチャーのパワーはターン終了時まで0になる、というもの。
対象は限定的ではあるが、ハマれば非常に効果的な防御機能を発揮するカードだ。
当時は、同セット内に数多くいた飛行と高い打点を持つカード・ジンやイフリート達に対する鉄壁として立ちふさがった。

 

現代のレガシーにおいて使用するとなると...
《昆虫の逸脱者》《ヴェンディリオン三人衆》《墓忍び》《グリセルブランド》なんかは完封できる。

 

それは《Maze of Ith》でも同じだろというツッコミを受けそうだが、この島は対象をアンタップしたりそれが受ける戦闘ダメージまで軽減したりということはしない。
つまり飛行クリーチャー同士のぶつかり合いにおいて非常に優秀なのだ。

 

この土地の不思議な名前は、千夜一夜物語にも登場する、古い古い地図に描かれていたとある島国。実はこれ、大陸を経て伝わった日本のことなのだ。日本では、飛行クリーチャーは幅を利かすことは難しいらしい。


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